AI データ企業が、倒産・買収されたスタートアップの内部記録を買い始めている。Slack のチャンネル、メールのやりとり、Google ドライブのフォルダ、プロジェクトのメモ、Zoom の録画などだ。主要研究機関に学習データを供給する Mercor も買い手の一つで、1 社分のアーカイブに最高 30 万ドルの提示があったと報じられている。理由は中身にある。データ企業 Protege の最高経営責任者ボビー・サミュエルズは、研究機関は公開インターネットを実質的に使い尽くし、いまは人間が実際に協働した記録を必要としていると言う。技術者が設計を議論した Slack のスレッド、創業者が決断に至ったメールの連鎖、公開された結論ではなくプロジェクトの雑然とした途中経過だ。エージェントが模倣するよう訓練されているのはこの進行中の思考であり、それこそほとんど誰も公開しない部分でもある。