マイクロソフト・リサーチの主任研究員ディミトリス・パパイリオプロス氏が、無線工学の未解決問題を GPT-5.6 と Anthropic の Fable 5 に別々に投げた。問題は2000年代初頭にさかのぼり、MIMO検出に関するものだ。送信側が両端に N 本のアンテナを持つ通信路で N ビットを送り、通信路はそれらを混ぜ合わせ雑音を加える。受信側はすべてのビットを正確に復元しなければならない。これを最適に行うのは NP 困難である。信号対雑音比がおよそ 2 log N に達すれば正確な復元が統計的に可能になることは2000年代から知られていたが、その閾値に届く手段は総当たり探索しかなかった。2001年に高速な代替として提案された球復号は、2005年にこの隔たりを埋めないことが示されている。両モデルとも、高速なアルゴリズムが同じ閾値に到達するという完全な証明を返し、しかも証明に使ったアルゴリズムは別々だった。GPT-5.6 は近似メッセージ伝播(AMP)を、Fable 5 は符号付き LMMSE と貪欲なビット反転の組み合わせを用いた。後者は技術者が実務で既に使いながら、有効性が証明されたことのない手法である。パパイリオプロス氏によれば最初の証明はおよそ30分で出て、その後5〜7日かけてモデルとともに議論と記述を簡素化し、自身で最初から最後まで確認したという。論文はまだなく査読も経ていないため、決着した結論ではなく、研究者が検証した主張として読むべきものだ。