週末に伝わったウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、アップルは中国の国有系メーカー、長鑫存儲技術(CXMT)のDRAMメモリーチップを、iPhoneやMacBookを含む製品ラインで試験している。試験は中国市場向けの端末に限られ、商用採用の前にホワイトハウスの承認を求めていると報じられている。採用が確定したものは何もない。理由は、AIデータセンターの購買が生んだメモリー不足だ。価格は大きく上がり、2か月前にアップルが値上げした際、ティム・クック氏はチップ費用を理由に挙げた。CXMTは自明の代替ではない。あるアナリストはSKハイニックス、サムスン、マイクロンに2〜3世代遅れていると見る。ただし同社は第2四半期に世界のDRAM売上高の約7%を取り、7月に上海に上場して、いまや本土市場でも価値の高い企業の一角にある。技術より政治のほうが厄介だ。CXMTは米国防総省の中国軍事企業リストに載っており、7月29日には超党派の上院議員団がアップルに対し同社のチップを完全に排除するよう求めた。報道はまた、アップルの動きが既存サプライヤーとの価格交渉における圧力として始まった面があり、それでもCXMTは値下げを拒んだことを示唆している。