トロント大学のラワン・アブリブデを中心とする研究チームは、米食品医薬品局が2025年12月5日時点で承認したAI搭載医療機器のすべて——1,357件——を精査し、その機器が患者の役に立ったという証拠を探した。集計結果は8月19日、PLOS Digital Health誌に掲載された。登録済みの臨床試験に登場した機器は34件。そのうち結果が公開された試験は12件、査読論文に至ったものが12件。そして患者中心のアウトカム、つまり患者自身が重要だと認識する指標——死亡、脳卒中、入院、生活の質——で評価されていたのは3件だった。存在する証拠自体も範囲が狭い。研究の大半は資源の潤沢な医療体制の内部で行われ、その多くが妊婦、75歳を超える成人、英語を話さない人々を系統的に除外していた。「証拠が乏しいことは想定していましたが、ここまでとは思いませんでした」とアブリブデは述べている。