サンフランシスコの連邦地裁のヴィンス・チャブリア判事が、元グーグル技術者リンウェイ・ディン氏に対する経済スパイ罪7件の有罪判決をすべて取り消した。ディン氏は1月、グーグルがAIモデルの訓練に使うチップとデータセンター基盤に関する機密資料を持ち出したとして有罪となっていた。営業秘密窃取の7件の有罪判決は維持される。チャブリア判事は、ファイルを持ち出した事実については十分な証拠があるが、その行為が中国政府の利益になると知っていた、あるいは意図していたことを示す証拠は足りないと判断した。経済スパイ罪はまさにその立証を求める。検察によれば、ディン氏は2022年5月から社内文書の複製を始め、活動を隠しながら2000ページ超を個人のクラウドに移し、同じ時期に中国企業1社の最高技術責任者就任を協議し、自ら設立中の別の1社では代表を務めていた。スパイ罪は1件あたり最大15年、なお残る窃取罪は1件あたり最大10年。量刑言い渡しは9月1日に予定されている。