ブルームバーグは8月19日、ロンドンの半導体企業フラクタイルが投資前評価額65億ドルで約6億ドルを調達する交渉に入っていると報じた。同社は五月に約10億ドルの評価で2億2000万ドルを調達しており、三か月で六倍を超える値付けの変化となる。その間に変わったのは、顧客がついたことだ。フラクタイルはアンソロピックにおよそ2億5000万ドル相当のチップを販売する初期契約に合意し、双方とも拡大の意向を示している。同社は2022年、オックスフォード大学のロボット研究者ウォルター・グッドウィンが創業し、推論用シリコン——モデルを訓練するためではなく、訓練済みモデルを動かすためのチップ——を手がける。採用するのはインメモリ計算という手法で、モデルがトークンを吐き出す速度を縛るメモリのボトルネックを正面から狙う。フラクタイルは対話ボット以外の用途、たとえば創薬や材料探索も掲げている。チップの量産準備が整うのは2027年とみられる。