グーグルは8月14日、準同型暗号向けのオープンソース・コンパイラ基盤HEIRについて記事を公開した。準同型暗号は、サーバーが一度も復号しないデータの上で計算できるようにする暗号技術の一分野である。HEIR自体は2023年からApache-2.0で公開されており、新しいのはその位置づけと裏づけとなる実証だ。グーグルが掲げる目標は、これを「専門家でなくても暗号化推論を本番アプリケーションに組み込める、ワンクリックの解決策」にすることで、学習済みモデルを暗号化された入力上で動くよう変換する。記事はシングルスレッドCPUで計測した四つのデモを示している——深層学習の推薦モデル、クレジットカード不正検知、Kitsuneシステムを用いたネットワーク侵入検知、音声エージェント向けのウェイクワード検出だ。ハードウェア協力先としてBelfort Labs、Niobium、Cornami、Optalysysが挙げられ、ジョージア工科大学、カーネギーメロン大学、カリフォルニア大学サンタバーバラ校との共同研究と、この基盤上で書かれた査読済み論文4本があるという。