Etchedは8月18日、クオンツ取引会社Jane Streetが主導するラウンドで、評価額210億ドルにより7億ドルを調達したと発表した。異例なのは出来事の順序である。Jane Streetはまずハードウェアを試験し、Etchedの初の顧客向けラックを自社データセンターに受け入れ、そのうえで資金調達を主導した。この価格は、3億ドルを調達した7月時点の103億ドルのおよそ2倍、2025年12月の50億ドルの4倍にあたる。Etchedが売るのは単体のチップではなく、完結した推論クラスタだ。リクエストの入力側をより速く処理するために低電圧で動かすプリフィル用プロセッサと、多数のチップが高速にメモリを共有できるクラスタ規模のメモリシステムを組み合わせている。共同創業者のRobert Wachenは設計をひとつの分割で説明する。「推論はプリフィルとデコードという二段階で構成される」。同社は10億ドルを超える受注を得ており、出荷を開始したとしている。ラウンドにはKleiner Perkins、Sequoia、Andreessen Horowitz、Peter Thiel、Tiger Global、Bain Capital Ventures、Blackstoneが参加した。