セキュリティ研究者が月曜に公開した報告によれば、200万人超の利用者を持つAI会議記録ツール tl;dv は、ログイン済みのすべての顧客にデータベースを開いたままにしていた。原因は Firestore のセキュリティルールの欠落だ。ログインすると tl;dv は Firebase トークンを発行し、それで meetings コレクション全体を一覧できてしまう。企業間のデータの分離はまったくなかった。研究者は3万5003のメールドメインにまたがる8万4312人の利用者に関わる18万1874件の会議記録を数えた。そこには23か国の政府会議や、多数の学校・大学が含まれていた。漏れたものの大半はメタデータ——作成者のメールアドレス、時刻、録画の状態——だが、会議IDも含まれており、当時進行中だったおよそ千件の通話については、外部の人間がそのまま参加できたことを意味する。千件を超える会議は動画と文字起こしが完全に公開状態だった。別の社内ワールドカップ予想アプリには認証がまったくなく、43人の参加者が露出し、うち19人は氏名の分かる従業員だった。最悪なのは経緯である。研究者は2026年1月28日に tl;dv の最高経営責任者と最高技術責任者へ報告し、3月にかけて繰り返し催促したが、6か月後も穴は開いたままだった。同社の最高技術責任者は一度も返信しなかった。