OpenAIは8月20日、AI Futuresの最初の記事を公開した。これはブログであり、同時に新たに名づけられた「戦略的未来」チームの名でもある。率いるのはAI政策研究者のディーン・ボール氏で、ワシントンでの任期を経て6月に同社へ加わった。フロンティア研究所としては珍しい立て方だ。記事は、AIリスクのうち最大かつ最も未解決の類型はモデルの不適切な振る舞いではなく、権力の集中だと論じる。すなわち、少数の企業・政府・機関がAIによって不均衡に強大になることである。チームが自らに課す問いは、この技術が到来する中で個人の権利と主体性を損なわないために、自由な社会をどう組み替えるべきかというものだ。ボール氏は、集団的介入より個人の責任を優先すること、単一の主体が得る可視性に限度を設けることなどの原則を素描している。これは統治上の約束ではなく研究・発信の取り組みであり、公表された内容はOpenAIが何を作るか、誰が所有するか、どう監督されるかを変えるものではない。