ヴィラノバ大学のシドニー・シアーズ氏とディーナ・スコルニック・ワイズバーグ氏が2587人の成人を対象に三つの実験を行い、その結果を今月、ケンブリッジ大学出版局の学術誌『Judgment and Decision Making』に発表した。出版局は8月4日にこの知見を公表している。参加者は約千語の短編小説を読んだ。人間が書いたものとChatGPTが書いたものが混在しており、著者については正しく伝えられる場合もあれば、逆に伝えられる場合もあった。読者は質と引き込まれ具合の双方で、AIの作品を人間の作品より高く評価した。しかも人間が書いたと伝えられた場合には、評価はさらに上がった。ところが著者を当てるよう求められると、まるで当たらない。二つ目の実験では正答率39.93%で、当てずっぽうより悪い。三つ目は51.97%で、これはまさに当てずっぽうである。見分ける力を予測する特性は一つだけ見つかったが、それは意外なものだった。AIシステムに触れる機会が多いと答えた人は成績が良く、文学の素養が深いと答えた人はそうではなかった。ワイズバーグ氏によれば、AIの文章はより明快で率直、読み進めやすい傾向がある一方、人間の書いた物語はしばしばより繊細で複雑だという。