DiffusionGemmaは、グーグル・ディープマインドによる公開重みの実験的モデルで、テキストをトークンごとに順に生成しない。画像の拡散モデルが絵全体を一度に鮮明化するように、256トークンの塊を並列で精錬していく。1回の順伝播あたり約20トークン、Nvidia H100一枚でおよそ毎秒1500トークンの出力である。43人のチーム名義で7月31日にarXivへ投稿された技術報告は、速度の数字より狭く、しかし有用な主張を掲げている。拡散型の言語モデルはこれまで、ゼロから学習し直す必要のある別系統として扱われてきた。ほとんど誰も持っていないのはそのためだ。グーグルはゼロから学習しなかった。総パラメータ252億、活性38億の専門家混合モデルGemma 4を取り、これを変換した。まず、壊された文の塊を復元する教師あり微調整、続いて強化学習とサンプラー蒸留を組み合わせた段階である。使ったトークンは、元のモデルの学習量の1割に満たない。変換後のモデルは思考モード、マルチモーダル入力、長い文脈を保っており、報告によれば、相手が最新の投機的デコードを使っていても生成速度で自己回帰モデルを上回るという。重みはApache 2.0でHugging Faceに置かれている。ただし速度の優位は、サーバーが約32件の同時要求を処理し始めると縮まる。実運用の多くはまさにその領域にある。